#14 きっかけとタイミング
- tago4566saku
- 2020年1月1日
- 読了時間: 4分
あけましておめでとうございます。
ブログを更新できないタゴサクです。
さてさて毎年12月31日はインドネシアレストランで年越しDJをやるのがここ数年の恒例行事となっております。
インドネシア人ばっかりの中、Funkotをかけるわけです。そりゃー盛り上がりました。大合唱です。そう、盛り上がっていたんです。盛り上がって、いたんです。(過去形)
ある時から今までの盛り上がりがなくなりました。
あの大盛りあがり感がないんですよね。みんなが馬鹿になってる感じの。
年越しの瞬間だけ盛り上がって、その前後はいまいち。
店舗が移転して広くなってからかなり感じるようになりました。
そして今年。
FunkotだけではいかんとEDMをビートポートで仕入れ、リヒターさんに至ってはSpotifyでDJできるシステムまで導入。当日を迎えました。
うーむ。こりゃ来年はこたつでゆったり年越しやな。
そんなムードでした。
レゲェ(といってもダンスホールレゲェ)やら、トラップのリクエスト。急遽入れたSpotifyシステムは使いこなせず、EDMのリクエストはなし。
リクエストに答えてかけたレゲェでは誰も踊らず。うつむいてスマホを触る人。
Funkotやbreakfunkも不発な感じ。
「チョット、オト、トメテ。ギターデウタウ」
とDJ無視の突然みんなで合唱が始まったり…。
パーティーの一体感はなく、今年もあかんかったか…。時刻も11時半前。リヒターさんと2人顔を見合わせ、それでもなんとかあと30分!年越しまでは頑張ってDJしようということに。
一応ここでリヒターさんがMC。
「はい。みなさん。あと30分で年越しですよ!」
なんて具合にマイクで喋ると、お客さんは”お、もうそんな時間か”てな感じですよ。
で、一度かけてみたい曲があったので、リヒターさんに相談。
タゴサク「これなんすけど。」
リヒター「すべるんちゃうか?」
タゴサク「やっぱそうっすよね。まぁどうせすべるならかけてみたくて。」
リヒター「うーん」
そんな感じでわたしがかけたのがこちらの曲。
Poco-Pocoです。
なんじゃそらって感じの人が多いと思いますが、インドネシア人はみんな踊れる曲です。
なんでもこの曲を大音量でかけたところ、学生運動を鎮圧できた。(詳しくは知らんので間違ってるかも) というそれなんてマクロス?というパワーを持っている曲でもあります。
もうダンスホールレゲェで勝負できん。畑違いの曲をかけ続けるのはしんどい。なんとかここからFunkotへつなげたい。Funkotで年越ししたい。そんな強い私の思いがあり、この曲をかけることにしたのです。
するとどうですか。
さっきまでスマホ触ってたインドネシア人が立ち上がって腰ふりだしてるじゃあーりませんか。(チャリー浜)
会場は一気に沸き立ちみんな踊りだしました。
え、え。なんなん。さっきまでお葬式やったやん。
どういうことなん。え。
もう、みんなめっちゃ笑顔やん。(CV:島田 紳助)
そこからはもうリヒターさんと2人してアンセムラッシュです。
HELLO DANGDUT Cinta Satu Malam Buka Sitik Joss…。
さっきまでの状況が嘘のようでした。
オーナーの「いったん終了してお酒ゆっくり飲もう」という申し出で中断するも、テンション爆アゲのバリ人によりケチャが始まり、ケチャが終わるやいなや「もう一回かけろ」と再開。リヒターさんいつものAku Yang Tersakitiと僕のかけた心の友で大合唱で終了。
この頃にはリヒターさんだいぶ酔ってるぐらいには盛り上がりました。
なかなかいい経験できました。
まじ精神と時の部屋。
状況を打開する一手。それを打つタイミング。
これ、チョー難しいです。どちらかがなくても駄目。2つ揃って初めて効果を発揮するんです。これを心得ているのは僕の知る限り、アボカズヒロさんとかでしょうか。
Funkotをかけ続けたらどうなっていたのか。
これは去年経験しました。インドネシア人から「dangdutアキタ。EDM聞きたい」と言われたんですね。なんだかダレちゃうんです。
リクエストに頑張って答え続けたらどうなっていたのか。
リクエストした人だけ盛り上がり、パーティーの一体感が出ません。つまり盛り上がりにかけるんです。あの感じは出ない。
もっと早い時間にPoco-pocoをかけたらどうなっていたのか。
会場の雰囲気がまだ年末感があまりなく、いまいち盛り上がらなかったでしょう。
あの時間、あのタイミング。リヒターさんのMC。POCO-POCO。
すべてが揃ったという感じでした。ほんとに一気に会場の雰囲気が変わりましたから。
今回はまぐれ的に上手くいきましたが、こういう事が狙って出せるDJになりたいなと。
そんなふうに思った年明けとなりました。
この経験を共有したいな。そう思って久しぶりすぎるブログ執筆となったわけです。
皆様の頭の片隅にでも入れといてください。役に立つと思います。タゴサクからのお年玉だよ。
まだまだ未熟な私ですが、本年もどうぞよろしく。
パーティーでお会いしましょう。
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