top of page

第10回 Funkotの展開について。


 suamaのブログを見ていて、過去に私が書いた記事がリンク切れになっているのを発見し、新たに書かねば…

と思いながらはや数ヶ月。というか1年ぐらいたっていました。

 というわけで、Funkotの展開はどのようになっているのか?

Funkotのビート部分の作製(以下FunkyBeat)の構成と作り方についても触れていきたいと思います。

まず、大前提として16小節展開です。

 4分音符4つで1小節(簡単に言うと4拍)。それが16集まってさらに大きな1つのブロックとなっています。

こんな物を作ってみました。こちらの画像で一発で展開がわかります。

16小節ごとにクリップとして分け、展開ごとに色付してみました。

肌色っぽいクリップ①番。

 ココはキックとスネア、うっすらハイハットやらカウベルです。次の展開へ行く15小節目に声ネタが入ります。(14小節目とかから入ってる物もあります)

黄色のクリップ②番。

 今まではFunkyBeatだけでしたが、ベースが入ってきます。25小節目からさらに裏打ちのベースが入ってくるようなパターンもあります。

オレンジのクリップ③番。

 さらに声ネタが入ります。ワンショット系のサンプルとかをひたすら16小節間ならしたり、他の曲のアカペラを16小節分まるまま入れるなど様々。

ここまでの48小節がイントロ部分です。

 曲の最後はこの逆になっています。Funkot(Indonesia産)は全てにおいてこうなっています。なっていないものはDJなんかで使われないようにするためや、MixCDから抜き出してきたものでしょう。

 曲を作る方はココが重要なのですが、頭からこの49小節間はコード進行しません。

理由として、ロングミックスする際にベースの帯域が動くとMIXしていて気持ち悪い感じ(不自然)になるためです。他のロングミックスを多用するHouse系楽曲なんかでもコード進行させ無いものがほとんどでしょう。

赤いクリップ④番。

 シンセやら、さらに声ネタやらが重なってきます。ここからやっとコード進行するものもありますし、しないものもありますが、しないものが多いような気もします。Dutchシンセみたいな物(プープーいってるやつ)とか、TB303系(phatBassみたいなやつ)が多いですね。

ピンクのクリップ⑤番。

 曲の主となるメロディーです。もちろんコード進行します。上の画像で言うとI Like It Loudのメロディーですね。

ちなみに画像の曲の④と⑤は32小節ありますが、16小節でもOK。

 ちなみにアニソンRemixを作る際、8小節で展開させると今までの流れが崩れてしまって上手くいきませんでした。曲のスタートから8小節展開にするか、8小節展開を2回続けたほうがいいですね。

 ここまで読んで、カンの良い方はお気づきかと思われますが、Funkot同士をDJMIXする際に、曲の終わり64小節前からMIXしていくとバッチリかっこ良くキマります。しかも自然に!

EQなんか使わなくてもフェーダーだけでバッチリキマりますヨ。この法則を知らない方は覚えておいて損はなし。時間にして1分30〜25秒付近です。

さて、基本が分かったのでじゃぁ16小節の中ではどうやって展開しているか。

ココからはDTMでFunkot作ろうとしてる人しかあまり意味のない部分です。

 この画像を見ると分かりやすいと思いますが、こうなってます。

 基本のビート部分のキックは ”ドッ ドッ ド” というキックと2拍4拍になるスネアですが、”ドッ ドッ ドド” と4つなっているタイプが多いです。最後の16小節目もしくは15,16小節でオカズを入れます。8小節目で小さいオカズが入る場合があります。

 16小節の頭はシンバルがなります。もう少し大きなfxがなる場合も多いですが、最低でもシンバルくらいはならせましょう。 9小節目からはスネアのロールが入ってきますね。次の展開に行く前には一発声ネタ入れましょう。

 カウベル系は裏拍で、ハイハットなんかはうっすらでいいので入れると疾走感がでてGoodです。

 この重要なFunkyBeat部分でだいぶ雰囲気が左右されます。なんだかうまくいかないって方が多いと思いますが、なるべく音質がよく、よけいな音が入ってない曲からパクって…いや、サンプリングしてきます。

 こんな感じで、4〜5小節目をサンプリングして、そこにカウベルやら、ハイハットをかぶせるといいですよ。なかなか探すの難しいですけど。

 ちなみにイントロからサンプリングしたFunkyBeatにはコンプレッサー、EQ等のエフェクトも一切かけない方がいいです。「なんかパクってきたのに上手くキマらない」って人がたまにいますが、そりゃーそもそも完成されている曲の一部にエフェクトかけたら台無しです。全く別の曲にしようってんなら良いんですが。

 ちなみに「ティッケー」なんかの声ネタも曲から抜き出せる所があったりします。

 長々と書いてきましたが、各々好きにやってくれればと思います。好きにやり過ぎるとIndonesia現地産の曲とMIXしにくくなったりしますが、他のジャンルからはつなげやすかったりとかあると思いますし。

 しかしまぁ、そんな曲のビートそのまま使ってエエのか…?自分で作ろうって気はないのかよ。現地のIndonesia人はどうやってるの?と思っておられる方がいるかとおもいます。

安心して下さい。

インドネシア人も師匠の曲からビートを2小節ぐらいパクってきて使ってますよ。

(とにかく明るい安村 風)

 さて長くなりました。またこのブログを更新するまでかなり放置していましたが、年数回のペースで書きますよ。ブログはゆっくりゆっくり。他はちゃっちゃと更新しています。(の予定)

bottom of page